み(仮)

the best is the enemy of the good

movie

『フルスタリョフ、車を!』

フルスタリョフ、車を! アレクセイ・ゲルマン, 1998, ロシア・フランス 1953年のスターリンの死の前後のソヴィエトを描いている。同じような映画はおそらく多くあるが, 私が観た作品の中では「動くな、死ね、甦れ!」がすぐに思い浮かぶ。混乱期のソヴィエ…

『神童』

神童 萩生田宏治, 2007, 日本 想ったよりも良かったので安心した。テーマみたいなものは音楽と死だろうが, 安易にオチをつけるわけでもなく, また進路や恋愛などの展開でも決着をつけるわけでもドラマティックに仕立てるわけでもなく, 割と普通に終わった。…

『選挙』

選挙 想田和弘, 2006, 日本・アメリカ 川崎市議会の補欠選挙に自民党公認で元切手商の山内和彦が出馬し, 彼の当落までの足跡を追う。カメラは監督の想田がやっているが, 殆どカメラがいないかのような自然な行動を観察している。 「観察映画」第一弾として出…

『アラヤシキの住人たち』

アラヤシキの住人たち 本橋成一, 2015, 日本 長野県の山中にある真木共働学舎を撮ったドキュメンタリー映画。山中深くにあるため, 通常は買い出しやその他の用事で山を徒歩で降りなければならないらしい。こういうところもあるのか, NPOだろうなと思ったら案…

『三文役者の死 – 正伝殿山泰司』

@yuurakuという人がtwitterで つーか、そこらの戦後のパーが書いた新書よりも殿山泰司読め、そのほうが戦争がずっとよくわかる。 と言っていたらしく, TLでちょっとした問答になったので気になっていたが, 近隣の図書館には殿山泰司の著作がなく, 代わりに新…