み(仮)

the best is the enemy of the good

『豚の報い』が…

 知人と今度また読書会をしようということになり、選書会を開いた。そこで又吉栄喜の『豚の報い』を読もうということに落ち着き、知人が示したのはハードカヴァーなのだが、「文庫もあるよ」という話だったので、先日から方々探しているが…

 


 …無い。


 


 僕はこの作品を知らないし、作者のことも知らない。元より小説や詩歌にはまったく興味のない人間だったので、芥川賞とか直木賞といってもどうでもよく、耳に情報が入ってこなかった。受賞は96年で、99年には文庫化されているのだが、いくつか書店を回ってみたがどこにも置いていない。そんなに古い本でもないから置いてあるはずなのだが、アマゾンにも新品は置いていない。中古となるとネット上で手に入れられないことはないのだが、面倒である。あと4店舗ほど回っていない書店があるのでそちらを回ってみようとは思うのだが、少々交通が不便な場所にあり、面倒である。

 


 映画もあるらしいが、こちらは新品でアマゾンから手に入れることができる。ただし、パッケージを見たところC級映画のにおいがしたので、購入する気はない。レンタルヴィデオで手に入らないだろうかとも思うが、余程大型の店でないとありそうにない。

 


 念のため利用できる図書館も検索してみたが、蔵書数が少ない図書館ということもあって、置いていなかった。芥川賞受賞作ぐらい置いてほしいものだが…。ともあれ、アマゾンのレヴューはそう高くなく、どうして版があまり重ねられていないか、理由の一端が伺えるように思う。まあ、読むことには決まったので、買って読むことはするが、出来れば新品で購入したい。