み(仮)

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ブックマーケットとMESSEが同時閉店

 ブックマーケットとMESSEが同時閉店

じゅげむに寄ったついでにミスタードーナッツへ行き、相変わらず店員がホットミルクを満足に入れられないことを嘆きつつ、強風の中をブックマーケットへ。躊躇したものの、じゅげむとミスタードーナッツに寄るだけではこっちに来た意味がないと思い、何かあるだろうと思い寄ってみたのだが、まさか閉店するとは思っていなかった。だから、入ろうとした時に張り紙に「同時閉店セール」とあるのを「同時開店セール」と読み間違え、はて、開店しているはずだが…と思ったほどだった。そしてレジの前にもかかわらず、思わず「つぶれたんかい!」と叫んでしまった。
同時閉店というのが笑えるが、ブックマーケットは駿河屋と同じ系列で、MESSEがどの系列にある店なのかわからないが、以前、駿河屋について少し調べたときには特に書かれていなかったので、MESSEは別の系列だろう。北九州にもMESSEという、ゲームセンター、カラオケ、ネットカフェなどが入った店があるが、この店との関連はわからない。

セールとあるが、CDやDVDは数百円安くなるだけで、特に買うべきものはなかったので、何も買わなかった。SFCで300円のセール品があり、ゼルダロックマン桃鉄など、ふつう三百円で売られないようなものまで売られてあったので、どうしようか迷ったが、これも結局買わなかった。二枚のカードを集めたら、一枚分のポイントが溜まっており、資金に関しては申し分なかったので、買えばよかったと後悔したが、後の祭りである。
セットコミックは全品半額となっており、これも迷ったが、『ロトの紋章』と『あずまんが大王』の全巻セットを購入。他にもいくつか目ぼしいものがあったが、特に安くもなく、状態の悪いものもあり、そして買っても読まなさそうなものは除外した。『ブッダ』など二百五十円と安かったが、シミなどが目立ち、状態が悪かったので買わなかった。
文庫は二百十円以下のものは半額で、外国の小説が安かったので購入。この手のものは案外ブックオフよりもいいのがある。『ねじの回転』、『人間の土地』などを買ったが、さて、読むのはいつになるのか…。新書は全品半額で、『責任とは何か』という新書を買ってみたが、さて。エロマンガに至っては「セール対象外」とあり、それほど客が買ってくれるジャンルでもないと思うのだが、買い手がほかにいるのだろうか。微妙に悔しかったが、前の古本王国の方が品揃えがよく、しかも安かったので、今度はあそこで買い求めることにしたい。最近はまんだらけエロマンガが高いようで、状態はいいと思うものの、なかなか手が出しづらい状況にある。

ブックマーケットは覚えている限り、私が小学校に入学した当時からあったような気がする。私たちはよく「ブックマー」と呼び、学校帰りにマンガを立ち読みしたもので、昨今はセットコミックを購入したり、ディスクだけのCDやゲームなどを買ったりしたもので、それなりに愛着があったのだが、残念である。個人的に、店員の質はブックオフよりもいいのではないかと思っていた。
古本王国が出来たあたりから、妹が大丈夫かと心配していたものだが、それなりに客がいるようなので高を括っていた。甘かった。立ち読みをするだけで、買っていかない客が多いのである。今日も、セールをしているというのに立ち読みをしている客が多く、目立った。閉店の原因はそれだろう。ゲームコーナーの不振も最近では目立っていたように思う。
ブックオフよりも思い入れがあるのは、この店がおそらくは結果的に、それなりにコアなものを仕入れていたという理由もある。毎日のセールも好きだった。往時は、セールを狙って開店前には列が出来ていたものだが、もはやかつての勢いがなかったということだろうか。店を一度改装した後は、客足が一時は増えたような気もしていたのだが。やはり新しいものを取り入れていかないと、この手の商売は続かないのだろう。

古本王国もブックマーケットの後を辿るのではないか。一時はブックマーケットにないものを古本王国で買うことで、両店が保っていくのえではないかと見ていたが、この店も変わり映えしないようで、今から客が少ない。カード販売もしているから暫くは大丈夫だろうが、あの規模で存続していくには多少無理がある。こちらも、新しいものを取り入れていく必要があるだろう。エロゲーの質はじゅげむよりも高いのに、値段もほかより高いのがネック。