み(仮)

the best is the enemy of the good

2013-10-15

夜勤明けからのネットサーフィンで, ほぼ一日が終わる。
『入門・アーカイブズの世界:-記憶と記録を未来に-』を読み終える。一週間近く読んでいたことになるが, それまで1日で[大体の本は]読破していたので, モチベーションが下がったかな―と思う。とは言っても軽いテイストの読み物が多く, 粗方の内容は分かっていたから短時間で読めた, というのもあるが。
それで, 読むのが遅くなったのは, 私の怠惰ということもあるのだけれど, まず私には難しかった, という理由によるものが大きい。近々になってアーカイブズという単語を知り, 何時間か講義を聴いて読んだだけだから, まず内容が理解できない。ところどころ分かることも当然あるにはあるのだが, 全体を頭の中で捉えようとしたら, はてどういうことだったか…となるのである。
本書は, 書名通りアーカイブズの入門的な位置付けであり, 6人の著名なアーキビストや専門家による展望, 思想等が書かれている。それらは書き下ろしであったり, 過去, 雑誌掲載された論文の訳文であったりするのだが, 多くは欧米のアーカイブズがどのように運営され, またその基本的立場は何か, 選択方針は何か, といったところまで踏み込んでいる。ゆえに, アーカイブズ入門と言えど, 一応のアーカイブズについての知識, それも欧米でのアーカイブズの歴史的な知識をもっていなければ分からないようになっている。初学者は, 本書を読むよりも本書巻末に挙げられている参考文献から読んだほうがいいのではないか, と思われる。