み(仮)

the best is the enemy of the good

>>10.18の三冊を粗方は読み終えた。とは言え, 非常に面白くなかったので適当に, ほとんど要点だけ。こういう自分にとって面白くない本は読むのが苦痛であり, 最後まできっちり落とさずに読もうとすると, 読書が進まないことがよくある。殊にそれが難しくて理解が容易ではない本であれば, まだ自分には早かったと思い諦めることが出来るのだが, 微妙な難易度の本ほど時間がかかるもので, 読了後に読書が身になっていればよいが, 案外時間の無駄だったりすることがよくある。

・環境と行政の経済評価:CVM<仮想市場法マニュアル>. 肥田野登著. 勁草書房, 1999
三冊の中ではもっともまともに読むことが出来たが, 「マニュアル」とある分, 実務的な, 方法論についての記述が多い。そこは興味がないので飛ばすとして, 書いてあるのはCVMの内容, コストがかかること, 無作為選別方式の種類, 実際の方法論である。
・ニュー・パブリックマネジメント:理念・ビジョン・戦略. 大住荘四郎著. 日本評論社, 1999
専門用語が多いので序盤だけ読んで挫折。アングロサクソン系の国で始まった行政運営理論が, 主に欧米でどのように受け入れられ, 実践されているかが例を挙げて説かれている。経営論についてある程度知っている人むけの専門書だろうから, まだ読むべきではない。指定管理者制度については記述があまりないが, 図によって民営化の手法が示されており(p.47), 指定管理者制度についての補足となる記述も見られる。
・研究者のための文献管理PCソリューション:PubMed/医中誌検索から論文執筆まで. 讃岐美智義著. 秀潤社, 2005
やはり情報が古い。PubMedや医中誌の利用法, 文献管理データベースの紹介, Googleを用いた情報検索法などが書かれているが, webによる紹介で十分である。フリーソフトとして紹介されているRT2をダウンロードし, 使ってみたが, PubMedなど, 私が使わないデータベースにのみ対応しており, Baseで十分だと判断したのですぐにアンインストールを行った。ネットで調べてみたら, MendeleyがCiNiiに対応しており, PDFも管理できるとあったので使ってみたが, システム的に使いづらく, 重い。又, 日本語文献の管理について, CiNiiのオープンアクセスで試したところ, 通常通り書誌情報が登録できたが, 機関リボジトリだとタイトル読みしか拾わないので, 不便である。リサーチ機能も日本語に対応しているわけではないようだ。こちらも削除した。

どうも参考文献にあまりいいものがないようなので, 明日からは図書館情報学のテキストなど, 読みやすい文献にあたることにする。