み(仮)

the best is the enemy of the good

キルミーベイベー, レンタルでみた。音の使い方とか, 顔の表情の変え方とか見ていて面白かった。最近のギャグアニメは本当にその辺りよく凝っていて, いちジャンルを築いているんじゃないかって思うぐらいギャグの演出が突出している。

メインキャラクターが3人しかいないのも, アニメのまったりとした面白さが際立たせていてよかったと思う。

最近はTumblrをやっているけど, フォロワーさんからGIFアニメが流れてきて思うのは, こういうアニメでみせるおもしろさがGIFでは伝わらないのが残念だってことだ。GIFの仕組みはコマ撮りアニメだけど, 無声映画だとも考えると, アニメの面白さは無声映画の面白さとは違うんだなぁと改めて思う。声とBGMが映像に合ってこそのおもしろさなので, ドラマに近いんだろうけど, それともまた違う気がする。
音と映像と, 複合したものとの違いについて突き詰めていくとおもしろいかもしれないと思った。

あと, 音楽がたいへんすばらしかった。ツタヤで「キルミーベイベー・スーパー」を借りてきて聴いたら, これも良かった。

opening_themeとending_themeを編曲したものがそれぞれ何曲かずつ入っていて, 音を変えるっていう遊び心がみえてよい。全体にテクノっぽい感じだけど, それもあのアンニュイなシュールさと相まってなお良い。テクノアニソンの歴史というテーマ史研究があるとすれば, 取り入れられるんじゃないか。

個人的にはendingが好きで, 冒頭の手を太ももに打ち付けてリズムをとるシーンだけを繰り返しみてた。もちろん画風の変わったソーニャたちが踊るシーンも秀逸だと思う。声優の田村睦心さんがDVDコメンタリーで(endingで)あすなたちの哀愁漂うところが好きって言ってたのも頷ける。

ただキルミーベイベーは続編を作るより, 「こんな変なアニメがあったんだよ」と半ば伝説的に語られる方がいいような気がする。あの作品のゆるい感じを大切にするなら, 下手に続編を作るよりもああいう感じの終わり方のほうが見栄えが良かったかもしれないと思うからだ。 ちょっと毒を言えば, あの作品を再生産していたらギャグアニメは何も作らない, ギャグアニメそのものが停滞する。それにストーリーもあってないようなものだから作りにくいんじゃないか。