み(仮)

the best is the enemy of the good

『神童』

神童
萩生田宏治, 2007, 日本

想ったよりも良かったので安心した。テーマみたいなものは音楽と死だろうが, 安易にオチをつけるわけでもなく, また進路や恋愛などの展開でも決着をつけるわけでもドラマティックに仕立てるわけでもなく, 割と普通に終わった。普通に良かった作品。

多少無理があるだろう, というところもそもそも成海璃子扮するうたが13才という設定に無理があるような気がするので, その辺りは受け入れられる。序盤の回収も, 時系列的, 事実的には符号しないまでも, 終盤まで来るとなんとなく腑に落ちるところもある。

しかし, 序盤のセリフを和音が言うのはなんかなー。

それはともかく, 音楽が流れるだけで感情移入して泣けてしまうので, 映画の出来とは別に音楽は素晴らしいものだと感じる。

作品の長さはあまり気にならなかったかな。
(C+)