み(仮)

the best is the enemy of the good

仏はヒトかモノか

「仏像一筋の仏師、フィギュアに傾倒!? 小野洋一郎が新連載」


http://natalie.mu/comic/news/40267

 気になる…。ブレイブストーリーは途中で止まったけど、読もうかな…。


 


そういえば最近「僧職系男子」という新語が出たり、萌え寺とされる了法寺が話題になったり、さらにはYoutubeで寺のPVがアップロードされてなかなか電波ってるなぁ、と思ったりしているのだが、この傾向は何だろう…。こぞって若い人に関心を持ってもらいたいと言っているが、興味本位で近づいてくる人はいても、それは長続きしないと思うのだが。むしろ仏教を少しでも知っている人にしてみれば、余計近づきがたくなっているのではないか。いや、知らない人はまずいないだろうから、策略は失敗に終わっているように思う。何がしたいのか、よくわからない。

 


 ここまで仏教というイメージを覆してしまうと、これから仏教がどうなっていくのか、懸念される。今は外部イメージまでに留まっているからよいのだが、本質的なものまで覆して、そこから仏教は信者を獲得できるのか。そこまで考えていないように思えるのだが、カミの擬人化は今までにも結構行われていたから、仏が擬人化されてもよい、と思われているのかもしれない。擬人化について一度考えてみる必要が出てきたか…?

 


 まあ、フィギュアも仏像も造形物としては同じだし、発想としては擬人化ではないのだろうか。そもそもカミは基本的に姿を持っていないものだから、擬人化が成り立つわけで、形がもともとある仏についてはそれが成り立たないのではないか。あるいはそれを擬人化と呼んでよいのか、どうか。

 


 何とも言えないが、今度の新作は了法寺を意識しているつくりにはなりそうだ。


 


(参考)


「とろ弁天像」奉納会で萌え寺ズッキュンにゃむにゃむ http://natalie.mu/music/news/40246