み(仮)

the best is the enemy of the good

本棚

  部屋に溢れかえっている本や雑誌を整理するために本棚を買うことにしたのだが、部屋が実に狭いので、棚を新しく買うのにはためらいがあった。が、床に平積みしている本などが、ふとしたときには雪崩となるので、これ以上は放置できない。そう思って元から狭い部屋をさらに狭い部屋にするべくニトリへと赴いた。

 


 後で知ったことだが、地元にもニトリがあるらしい。だが僕は電車で20分程行き、さらに別の交通機関で数分かかる場所にあるニトリまで行った。そこしか知らなかったのである。一通り回ったあと、結構大きな棚を見つけたので持ち帰ることにした。たしか値段は7,000円ほどだったと思う。遠地にあるために配達をあきらめ、知っている場所に棚を置いてから二回(梱包されたものが二つあったため)にわけて家に持ち帰ることにした。これが重い。体重計に載せてみたところ、一つが18キロ、もう一つが26キロ近くあった。家まで運んでくれる人がいないので、交通機関をフルに使い、二日に分けて運んだ。

 


 はじめに26キロのものを運び、ついで18キロのものを運んだ。どちらも素手で運ぶことをあまり想定していないのか、紐で三箇所に分けて縛っているだけであって、持ち手が見当たらない。仕方なく紐を掴んで何時間もかけて帰った。

 


 さて、組み立てである。部屋が狭いため自室での組み立ては困難を極めた。底板と側板をねじで留めるだけの作業なのだが、これがまた重い。狭いために身動きもまともに取れず、一つの底板に側板を取り付けるだけに4時間はかかった。そしてもう一つの底板に取り付けようとし、上下逆にしようとしたところ、

 


 棚は音を立てて崩れ落ち、支えるための側板は大破したのだった。


 


 部屋中に散らかる破片と、やたら大きな板が部屋を占拠した。棚を立てるために多くの本が雪崩を起こした。エロゲのCDは床を滑り、PS2の上には書類の山が載っていた。もう嫌だ、何にもやる気がしねぇ。しばらく呆然となり、寝たのだった。

 


 だがこのままでいるわけにはいかず、今度は地元のニトリを調べて現地へと向かう。駅から徒歩1520分ほどの場所なのだが、その途中にリサイクルショップがあり、入ってみると僕が探していたものがさらに安い値段で置いてあったので、購入。移動できるタイプのもので、それなりに大きい。これも重そうだなあ、と思ったので今度はちゃんと配達を頼む。送料がかなり高いものの、1万円以内で納めることができたので、まあよかったというべきなのだろうか。

 


 知り合いにその話をすると、同じような大きさの本棚であれば二つから三つは上に重ねられるとのことだったので、小さい棚をもう一つ買って、今ある棚の上に乗せた。まだ大量に残っているのだが、あの棚が来るまでの辛抱だろう。