み(仮)

the best is the enemy of the good

2013-10-16

昼に外に出ようと思ってみたら, 自転車がないことに気づき, 唖然とする。8万もした自転車が盗まれたことによるショックが大きいが, まさか住宅街で自転車を盗むなどという馬鹿げたことをやる人間が, 本当にいるとは思っていなかったので, そのことによるショックも大きい。たしか購入価格は8万円ほど。盗んだのはおそらく近所の馬鹿学生だろう(と言うか, 交通のアクセスも悪いし, 外部からはあまり人が入ってこれない状況にあるので, 近所の人間がやったことはほぼ確実である)。学生ではないにしても, 人がほとんど入ってこない駐輪場近辺で私の自転車だけが盗まれているのだから, たぶん計画的な犯行というやつではないか。近辺の人間は心まで貧しくなったのか, と暗くなる。
私は原則, 人を貧富の差で分けたりしないが, 貧しい人間が追いやられた土地には, それなりの倫理観, それなりの道徳しか残っていないのだろうと今回の一件で痛感した次第である。とは言え, 家賃にカネをかけられない人間はかような地へ行くほかはなく, そこで比較的裕福な人から愚弄され, ますます先行きが蒙くなっていく。貧しい連鎖だとは思うのだけれど, 自分の中で多様性を養っていく他, 自己を守る道はない。

近所の人間ならば, 悪いことをしたと思って返してくれないだろうか, と私は希望をもっている。しかし, 人が労働をして稼いで得たものを盗むとは, いったいどういう心境でやっているのか。生活に喘いでいる人ならばまだしも, 普通に生活してるのなら働いて買えよ。ほかに無駄遣いしてるぐらいなら, 買うほどの資金はあるだろうに。それとも自転車にかけるお金はない, ということなのか。どちらにせよ, 馬鹿のやることだろう。