み(仮)

the best is the enemy of the good

NHK-FMの「ミュージックライン」という番組を偶に聴いているが, 最近はあまり聴いていなかったので, この前の坂本真綾が出演する番組は見逃していた。私は出先でラジオを聴くことも多いのだが, 偶然, NHKを入れていたら坂本さんがゲストだったので飛んで帰ったのだった。



ラジオは友人が誕生日にとくれたSONY製ポータブルラジオを使用しているが, 友人が「ICレコーダーで録音も出来る」と気遣ってくれたのも虚しく, このラジオは録音が難しい。雑音が入るのと, そもそもがポータブルラジオなので, 予約録音が出来ない。だから, 最近はradikaというフリーソフトを使って予約録音をすることが多い。むしろ, リアルタイムでの鑑賞も, 最近では仕事が不規則に入っているため難しく, 夜間は特に風呂に入ることが多いので, 今回もradikaを使用した。それはいいのだが, このradikaというソフト, PCの電源を落とすと録音ができず, 時間になれば勝手にPCの電源がつくということもない。一度シャットダウンを行えば, 再度設定をし直さねばならず, 非常にめんどくさいことこの上ない。早々にラジオを新調しなければならない。



さて, 坂本さんの話を聴いていて, 当然, 最近発売されたニューアルバムの「シンガーソングライター」のことが話題に上がるのだが, その中で, 坂本さんは14歳の頃のことはいい思い出がないと言っていた。へえ, その当時から声優の活動をしていたのか, と思ったものだが, ウィキペディアによれば洋画作品の日本語吹き替えをすることが多かったという。アルバムの話で, 14歳の頃はそれでいてコンプレックスが多く, 克服した今でも当時の心象を歌にすることが多いと言っていたが, 華々しい経歴であって, かつコンプレックスを多く抱える人は実際には多いのだろう。私には理解出来ないが, 鬱屈した自我などという悩みは経済状況とは関係ないものらしい。エリートゆえの悩みだろう。



まあ, 仕事を一ヶ月も休めて, 海外を旅することが出来る状況が羨ましいとは思うものの, それでも彼女の歌に特別惹かれることはないのだから, 留学のような海外渡航が, 人生において必ずしも意味のあるものであるとは限らないことがわかる。学生の頃はそのことでひどく論議したものだが, しょせん海外渡航はきっかけであるに過ぎず, 人によってはあまり中身が変わることのない「経験」なのである。