み(仮)

the best is the enemy of the good

IRDB で博士論文の更新履歴を取得する

IRDB で特定の大学から博士論文の履歴をフィードでチェックできないかと考え, 広島大学文学研究科から博士論文の一覧を IRDB のクエリ検索で取得する方法を試していた。方法は前記事と同じで, 適当な論文のタイトルを選んでやり, それをタイトルで検索。詳細情報から検索に使えそうな情報を抜き取って, 博士論文の抽出を試みる。
広島大学機関リポジトリの該当する URL は https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/ja/list/doctoral_thesis 。詳細情報から「広島大学(Hiroshima University)」と簡易検索キーワード(つまりq=のところ)に「博士(文学)」を指定し, クエリを作成してリンク先のものと同じリストになることを確かめた。しかし結論から言うと, 同じリストにはならなかった。
原因はなんだろうか。当初は詳細情報の「学位授与番号」の書き方が違っているからではないかとか, キーワードの表記ゆれによるものではないかと考えたりしたが, 検索結果はどれもこちらの想定するものではない。ちなみに, たんに「広島大学」と入力した場合は広島女学院大学のものも検索結果にあがるため, 詳細情報から直接抜き出して検索キーワードに指定してある。機関リポジトリ側のリストは 2021/01/22 現在, 以下の通りとなる。

ページによる表示の順番は更新順と ID 順とがあり, それぞれ降順と昇順とが選べるが, 「更新日(昇順)」の例を載せる。また, その後のクエリによる表示と合わせるために20件を抜き出してある。

タイトル 著者 学位授与年月日
1 西南日本外帯南部の完新世地殻変動に関する地形学的研究 前杢 英明 1992-09-07
2 西晉文学研究 : 陸機を中心として 佐藤 利行 1993-11-15
3 フォークナー文学の世界 : 自己増殖のタペストリ 田中 久男 1995-02-20
4 世界恐慌とジャワ農村社会 植村 泰夫 1995-11-13
5 地理学におけるハウジング研究 由井 義通 -
6 中国地方における鉄穴流しによる地形環境変貌についての自然地理学的研究 貞方 昇 1994-02-21
7 チョーサーの作品における語りの文体論 地村 彰之 2002-10-21
8 ドイツ語イディオム学習・教授法に関する総合的研究 : 日独イディオム比較・対照研究の視点から 植田 康成 2001-06-18
9 初期バークにおける美学思想の全貌 : 18世紀ロンドンに渡ったアイリッシュの詩魂 桑島 秀樹 2004-03-25
10 中世民衆ギリシャ語の空間表現 : 複合前置詞の成立 橘 孝司 1999-07-19
11 日本古代における鉄鍛冶技術の研究 古瀬 清秀 1999-07-05
12 クレールーキアの研究 : アテナイ植民活動にみる人的結合の諸相 前野 弘志 1999-07-19
13 中国新石器時代の農耕文化の考古学的研究 : 黄河・長江流域における農耕具と加工調理具を中心にして 槙林 啓介 2004-03-15
14 ディケンズにおける規範と逸脱 小野 章 2006-03-23
15 トマス・ハーディ研究 : 時間意識と二重性の自己 宮崎 隆義 2007-04-16
16 近世瀬戸内海路を巡る情報とその特質 : 幕府公用通行を中心に 鴨頭 俊宏 2008-04-16
17 荒川洋治の現代詩研究 : 虚構と隠喩 吉田 敬 2008-03-06
18 絶海中津の基礎的研究 朝倉 和 2003-03-04
19 読み直すヘミングウェイ : 故郷オークパークから/へのまなざし 前田 一平 2008-03-06
20 芥川龍之介研究 : 芸術至上主義の超克 相川 直之 2003-03-04

表示を「ID(昇順)」とした場合は以下の通りである。

タイトル 著者 学位授与年月日
8 ドイツ語イディオム学習・教授法に関する総合的研究 : 日独イディオム比較・対照研究の視点から 植田 康成 2001-06-18
9 初期バークにおける美学思想の全貌 : 18世紀ロンドンに渡ったアイリッシュの詩魂 桑島 秀樹 2004-03-25
10 中世民衆ギリシャ語の空間表現 : 複合前置詞の成立 橘 孝司 1999-07-19
7 チョーサーの作品における語りの文体論 地村 彰之 2002-10-21
1 西南日本外帯南部の完新世地殻変動に関する地形学的研究 前杢 英明 1992-09-07
2 西晉文学研究 : 陸機を中心として 佐藤 利行 1993-11-15
3 フォークナー文学の世界 : 自己増殖のタペストリ 田中 久男 1995-02-20
4 世界恐慌とジャワ農村社会 植村 泰夫 1995-11-13
5 地理学におけるハウジング研究 由井 義通 -
11 日本古代における鉄鍛冶技術の研究 古瀬 清秀 1999-07-05
12 クレールーキアの研究 : アテナイ植民活動にみる人的結合の諸相 前野 弘志 1999-07-19
13 中国新石器時代の農耕文化の考古学的研究 : 黄河・長江流域における農耕具と加工調理具を中心にして 槙林 啓介 2004-03-15
14 ディケンズにおける規範と逸脱 小野 章 2006-03-23
15 トマス・ハーディ研究 : 時間意識と二重性の自己 宮崎 隆義 2007-04-16
16 近世瀬戸内海路を巡る情報とその特質 : 幕府公用通行を中心に 鴨頭 俊宏 2008-04-16
17 荒川洋治の現代詩研究 : 虚構と隠喩 吉田 敬 2008-03-06
18 絶海中津の基礎的研究 朝倉 和 2003-03-04
19 読み直すヘミングウェイ : 故郷オークパークから/へのまなざし 前田 一平 2008-03-06
20 芥川龍之介研究 : 芸術至上主義の超克 相川 直之 2003-03-04
A 村上春樹研究 : 物語不在の時代の〈物語〉 山根 由美恵 2003-03-04

5の著者名は不明であるため, 「-」とした。「更新日(昇順)」と「ID(昇順)」ではデータの順番が異なっている。また, 「ID」ではあった6のデータが「更新日」ではなくなっている。そのため一つ空きができることになるが, 「ID」にはAのデータが追加されている。順番は大きく異なるが, 実質的な差異は6とAの違いのみである。

一方でクエリによる表示は以下の通りとなり, 機関リポジトリの順番を変更したときとは逆に, 差異の大きなものとなっている。

title name subject updated
1 地理学におけるハウジング研究 由井, 義通 290 2019-02-08
2 A Functional Approach to English Literary Discourse Kikuchi, Shigeo 930 2019-02-08
3 普遍と真理 : アベラルドゥス 言語哲学の研究 永嶋, 哲也 130 2019-02-08
4 ジオサイバースペースの空間構造に関する地理学的研究 : 地域のコミュニケーションの視点を中心に 和田, 崇 300 2019-02-08
5 芥川龍之介研究 : 芸術至上主義の超克 相川, 直之 910 2019-02-08
6 村上春樹研究 : 物語不在の時代の〈物語〉 山根, 由美恵 910 2019-04-16
7 夏目漱石研究 : 小品の独自性と可能性 二宮, 智之 910 2019-02-08
8 厳島の祭礼と芸能 原田, 佳子 770 2019-02-08
9 パーソナリティ認知過程における自己一致性に関する研究 浜名, 外喜男 140 2019-02-08
10 ベトナム・日本関係史の研究 : 明治維新から太平洋戦争まで - 220 2019-02-08
11 中国地方における鉄穴流しによる地形環境変貌についての自然地理学的研究 貞方, 昇 290 2020-12-26
12 宮沢賢治研究/文語詩集の成立 : 鉛筆・赤インク〈写稿〉による過程 島田, 隆輔 910 2019-02-08
13 読み直すヘミングウェイ : 故郷オークパークから/へのまなざし 前田, 一平 930 2019-02-08
14 ドイツ語イディオム学習・教授法に関する総合的研究 : 日独イディオム比較・対照研究の視点から 植田, 康成 840 2019-02-08
15 中世民衆ギリシャ語の空間表現 : 複合前置詞の成立 橘, 孝司 890 2019-02-08
16 チョーサーの作品における語りの文体論 Dimura, Akiyuki 930 2019-02-08
17 西南日本外帯南部の完新世地殻変動に関する地形学的研究 前杢, 英明 450 2020-12-26
18 西晉文学研究 : 陸機を中心として 佐藤, 利行 920 2020-12-26
19 中国新石器時代の農耕文化の考古学的研究 : 黄河・長江流域における農耕具と加工調理具を中心にして 槙林, 啓介 220 2019-02-08
20 ディケンズにおける規範と逸脱 小野, 章 930 2019-02-08

更新日を取得したいのでformatAtom で指定し, タイトル, 著者, 主題, 更新日をそれぞれ<title>, <name>, <subject>, <published>タグから抜き出して表にまとめた。<subject>は NDC である。10番目のデータのみnameが`「,」となっており不明であるため, 「-」とした。取得漏れの原因は不明である。

一部にリポジトリにはみられないデータが含まれている。上表の2~4, 7~10, 12 がクエリの検索結果で新しくみられるデータである。一方, 1, 5, 6, 11, 13, 15~20 はリポジトリの最初の20件のものと符合する(上表6は「ID」表示によるAである)。この差異はいったい何を意味するのか。
更新日は2019-2020までのものであり, 大きく異なるものではないように思われる。なぜここまで表示が違うのか, そもそもフィードによるデータが何を基準として昇順に並んでいるのか。その順番を変更することは可能なのか。しばらくマニュアルを眺めていたが結局わからなかった。

もう一度データの詳細を眺めてみることで一つの推測が成り立つ。詳細情報によれば「日付」と「学位取得年月日」とが混在している。「日付」とは作成日を指す。つまり, IRDB のデータに含まれる論文作成日と学位取得年月日が混在しているために, データの順番がリポジトリのものと異なっていることが考えられる。
では, クエリ検索の結果表にみられる「新しいデータ」はリポジトリにないものかというとそうではない。順番こそ異なるがリポジトリの「博士論文」一覧に記載がある。というわけで, 大筋において得たい更新データは得られていることになる。
先述の推測が正しいかどうかは今後の調査課題としたい。

IRDB の OpenSearch を使って機関リポジトリの更新情報をフィードで取得する

2021/01/19 13:54 注記
一部文章をあらため, 読みやすくなるように強調を加えた。今後大きな変更を加えるつもりはない。

はじめに

学術機関リポジトリデータベース(IRDB)というネット上のサービスがある。要は各大学の紀要論文や博士論文などが置かれてある機関リポジトリを横断検索できるようにしたもので, かつては JAIRO などでそういった検索ができたらしい。最近 Twitter で文献を紹介するアカウントから知って, いつか自分の好きな研究ができる時が来たら利用しようと思って使っている。
学術機関リポジトリ構築連携支援事業によれば

日本国内の学術機関リポジトリに登録されたコンテンツのメタデータを収集し、提供するデータベース・サービスです。

ということになる。サイトはここで, 使い方はマニュアルなどに詳しい。

但, このサービスは検索に癖があり, RSS フィードで検索結果の情報収集をしようと思ったら OpenSearch を使うしかないのだが, その OpenSearch を試験運用ドメインで使っているのか, サーバ証明書が無効になっていて検索ができなかった(2021/01/15 検索)。これではまともに検索ができないから「試験運用中の URL がそのまま OpenSearch のレスポンスに使われていて, サーバ証明書エラーをはいている。このままではまともにフィードを利用できないからどうにかしてくれ」とサポートに問い合わせたところ, こちらの伝え方が悪かったのか「試験運用の URL から新しい URL に変わったのでそこから検索しろ, マニュアルはここをみろ」などと返ってきた。
仕方なくマニュアルを見直して, 検索クエリの例通りにやるとまともに動いた。「バグはバグなのでどうにかしろ」と更に詳しく状況を付け加えて返信したが, そのあとのメールは一方的に遮断して解決済みと返信したので見ていない。どちらにせよ, これでは OpenSearch の利点が活用できていない。今回はフィード登録が目的であるから OpenSearch による検索は試さないが, クエリを URL としてそのまま使うことでしかフィード登録ができないことも不便な点の一つである。

使い方

詳細検索で検索する方法が一般的だが, 今回は RSS のフィードを利用するのでOpenSearchのマニュアルを利用する。OpenSearch は簡単に言うと, 対応しているサイトのアドレスバーに URL を打ち込み, Tab キーやスペースキーを押すことでサイト内検索ができるという, ブラウザの機能である。これを使うことで IRDB に保存されている学術機関リポジトリの情報が検索できるようになる。マニュアルページにはクエリ例が載っており, https://irdb.nii.ac.jp/opensearch/search?q=%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8&count=20 のようなアドレスをそのままアドレスバーに打ち込むことで xml ファイルが生成され, それをフィードリーダーに登録することで最新情報の巡回ができるようになる。この例では~/search?以下のq=%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8&count=20が検索クエリとなるが, q=%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8大学図書館を意味し, count=20は検索結果を20件まで表示することを意味する。両者を&で結ぶことでパラメータの異なる AND 検索が可能になる。その他にもクエリを構成するパラメータ(count や q)があるのだが, 論文の詳細情報はたとえば同じ博士論文でも表示するパラメータの種類が異なっており, どれをクエリに仕込むかは状況によって異なる。パラメータの例は先述のマニュアルに記載があり, そちらを参考にしてクエリを記述していくしかない。

検索例

実際に私がフィード登録まで行った例を示す。神道研究で有名な國學院大學の機関リポジトリを例にとり, 機関リポジトリに登録されている紀要や博士論文の最新情報を取得する。登録までの流れは, 当該機関リポジトリを検索 -> 取得するコンテンツの選定 -> IRDB での検索(検索語の決定) -> クエリの記述 -> クエリと詳細検索による検索結果との照合 -> フィード登録 となることが(当面は)多い。まだまだ試行錯誤の段階であり, 私自身どうするべきか, 方法が確立できていない。とりあえず, 以下を試金石として情報を載せておく。

1 リポジトリを検索する

ある大学院の博士論文を読みたい, ある学科の紀要を読みたい, というときに機関リポジトリで情報がまとめられていることは, 大変価値のある情報リソースとなる。全国の大学でどれぐらいの機関リポジトリがあるのかわからないが, 主要な大学には機関リポジトリがあり, それを利用することで公開された大学内の研究を調べることができる。
一つの大学内の研究結果を閲覧するだけでいいというのであれば, わざわざ IRDB を利用する必要はなく, 定期的に機関リポジトリの更新を(サイト訪問で)チェックすればよい。しかし, なにか研究というのは(研究のみならず, 趣味で特定分野の文献を読む場合であってもそうだが)一つの大学で終始するものではなく, 他大学・他機関の研究を参照することは必要不可欠となる。また, 一つの大学と言っても, 内部の研究機関は多くあり, 複数の学科・機関によって公開されているものや, 同一学科・機関内で複数の文献を発行していることも少なくない。こうした中で, 最新の情報を前回の閲覧と比べて確認することには, 多くの時間と困難が伴う。これが複数の機関リポジトリにまたがる場合であれば, その情報リソースはさらに多くなり, もはや確認するだけで力尽きてしまい, 読むのが大変になってやめてしまうといった本末転倒なことになりかねない。
今更言わずもがなではあるが, 情報の差分をツールで確認する仕組み, すなわちフィード登録による利用は機関リポジトリを数多く利用するものにとって必須の要件となるだろう。

IRDB はそうした困難を横断検索によって解決し, 更にはフィード(XML ファイル)を出力することによって情報検索の効率化に寄与する。本記事は OpenSearch を利用することで, 一つの機関に所属する論文などをフィードリーダーで確認しようとする試みであるが, 機関リポジトリによってはそうした苦労をかけないでもフィードを用意してくれているところがある。

神奈川大学の機関リポジトリはそうした例のひとつである。このリポジトリでは, サイト中央にインデックスリストが表示され, 階層を下るごとに(リンクをクリックするごとに)各学科・機関のコンテンツが閲覧できるようになっている。こうしたリポジトリのような UI は多いが, 本リポジトリに特徴的なのはインデックスリスト右側にアイコンが表示されていることである。このアイコンにはリンクが貼られており, クリックすると Atom フォーマットによる XML ファイルが開く。これをそのままフィードとして登録することが可能であるが, たとえばある冊子の更新情報を知りたいといった場合には, メインページよりさらに階層を下っていくことになる。

ここで日本常民文化研究所発行の冊子「歴史と民俗」の更新情報を, フィードで確認したいといった場合を考える。方法はいくつかあるが, まずはページ中央にあるインデックスリストからたどっていく方法をとる。発行は日本常民文化研究所なのだから, その名のついたリンクを辿ればいいことは容易に想像がつく。問題は日本常民文化研究所がつく階層がメインページには3つ存在するために, どれが正解のリンクなのかが一見してわからない。たんに日本常民文化研究所と名のついたリンクをクリックすると, さらに「03 紀要論文」と「06 図書」のリンクがあり, 紀要論文の方をクリックすると「年報(日本常民文化研究所)」と「歴史と民俗」のリンクがあらわれる。ここで「歴史と民俗」の方をクリックすると, 各号のリンクを見ることができるのだが, 冊子の更新情報を知りたいのだから「歴史と民俗」の右にある XML ファイルを登録すればいいことになる。実に簡単だ。

しかしインデックスリストをたどるのは若干手間なので, サイト左側にあるインデックスツリーを参照したほうが簡単である+-をクリックするとリポジトリ木構造を見ることができる。ここでインデックスツリーから, 見たい情報のひとつ上のページ(「歴史と民俗」であれば「03 紀要論文」)をクリックすると, 問題のページにたどり着くことができる。

國學院大學の機関リポジトリにはこうしたフィード出力サービスが存在せず, フィードの登録に IRDB を使うことになる。クローリングの知識がある場合やプログラミングの腕があるなら自分でフィードをつくるといったことも可能かもしれないが, 一般利用者には難しいだろう。國學院大學リポジトリK-RAINを見るとインデックスツリーのような木構造を可視化するものは存在せず, 発行機関とタイトルのみを記したシンプルなインデックスだけである。発行機関の上部にプルダウンメニューがあり, そこから「学術雑誌・紀要」か「博士論文」を選ぶことができる。

前置きが長くなってしまったが, 対象の機関リポジトリさえ決まったらあとは対象コンテンツの選定をしなければならない。最初から更新を確認したいコンテンツが決まっていれば特に選定は必要なく, すぐに IRDB で検索すればいいが, たとえば「神道関係の論文が読みたい」といった対象範囲が広い場合には, そのコンテンツを選択するべきかどうかの選定を行うことは重要である。以下では, コンテンツの選定について私がどういう選定をしているかについて述べることとする。

2 取得するコンテンツの選定

取得したいコンテンツがすでに決定している場合, この項は読み飛ばしてしまって構わない。<何を読むべきか> がまだ定まっていない場合におけるコンテンツの選定についてここでは述べていく。日頃, フィードリーダーをつかって情報を追っているものにとって, 無駄なフィードは出来る限り登録したくないと考える。面白そうだと思って登録したものが, 更新がなかったり, 大した情報を載せていなかったりするとそれを確認するだけでも結構な手間になる。また, 選定したコンテンツをもとに IRDB でフィードを作っていくことになるから, 本来登録しなくていいものまで登録する作業も手間と時間をかける結果となってしまう。こうした事態を避けるためには, あらかじめ機関リポジトリの方で内容を確認し, 本当に登録するべきコンテンツかどうかを見極めることが重要になってくる。

結論から述べると, 私が2021/01/18現在 K-RAIN で登録しているコンテンツは国史学」「國學院雑誌」「國學院大學大学院紀要(文学研究科)」「東アジア文化研究」の4つである。國學院大學には経済学部や法学部などの学科もあり, 総合大学の様相を呈しているが私は人文学に限っている。理由のまずひとつは他の学科のレベルが相対的に低いこと, そして國學院大學が主に神道研究で名を上げている大学だからである。もし経済学や法学の研究をチェックしたいということであれば, 他の大学を確認すれば良いと考える。

国史学は文学部が発行機関となっている。文学部には「國學院中國學會報」というコンテンツもあるが, そちらのページを確認すると第61輯と第63輯が公開されている。第61輯は2015年に発行され, 11件のコンテンツが公開されている。内容をみると規則が数件と, それにシナ関係の論文がいくつか所蔵されている。第63輯は2017年に発行され, 8件のコンテンツが公開されている。第61輯にあった規則の項目がなく, すべて報告か論文が所蔵されているようである。実際の中身のレベルは所収コンテンツを見てみないとわからないが, 見た感じは内容もまとまっているものが入っているらしい。しかし, 書誌詳細を見ると刊行頻度が年刊となっており, 2017年の発行を最後に2021年現在まで発行されていない(もしくは公開されていない)ことになる。フィードは更新をチェックし, 新しい情報を差分として表示するものであるから, 刊行が今後行われないような雑誌については極力排除していくほうがいいだろうと思われる。そうしないと管理するフィードが膨大なものになり, なぜ登録しているかがわからなくなったり, フィード全体の視認性も落ちる。不要なフィードは消去しておくほうが賢明だろう。

さて「国史学」であるが, こちらは第228号と第229号が公開されている。第228号が2018年発行で5件の登録, 第229号が2019年で4件の登録がある。刊行頻度は年3回とあるが, どうも印刷の頻度らしい。件数こそは少ないが, 内容を概観すると「熊野速玉大社の速玉大神坐像について」など秀逸なタイトルが目につく。2020年分の刊行がなく不安であるが, 第229号を見ると11月の日付があるから, まだ公開されていないだけかもしれない。こちらを候補に入れておく。

次に國學院雑誌」を概観する。一見して登録件数が97件と多いが, 2014年から2020年までのコンテンツが収められており, 刊行頻度は月刊とあるから年12冊の刊行と考えてこれに臨時増刊を含めるとだいたい辻褄があう。一冊あたりの更新レコードはその号によりまちまちであり, 第121巻第11号を見ると21件の登録があるが, 前の第11号では6件と少ない。フィードの性質上, 一度に取得するコンテンツの件数は決められているから, 最大数を確認しておくのには意味がある。21件が最大であると考えれば, 30件を一度に取得できるようにしておけば足りるだろうと考えるのである。こちらは最終号が2020/12となっているから, 今後刊行が途絶えることは当面はないと考えられるし, 内容に関しても秀逸なものが揃っているようである。こちらも候補に入れることとする。

大学院の方では國學院大學大学院紀要」が良さそうだからということで確認する。わざわざ「文学研究科」と補記してあるからには他の学科についても紀要があるのだろうが, そちらは特に公開されていない。2016年刊行の第47輯から2020年の第51輯まで公開されており, 年刊となっている。各輯(なぜか号ではなくこちらを使う)を確認すると登録件数は19件が最大で, 20件を超えるものは見当たらない。内容も特に問題がないので候補に入れる。

同じ大学院の刊行で「東アジア文化研究」がある。2016年創刊のもので, 2020年まで年刊ペースで刊行されている。これを選んだのは「南九州の神楽における「岩戸開き」演目について」と題するコンテンツが含まれているからであるが, その他のコンテンツも秀逸なものが揃っているようである。各号のレコードは20件を超えていない。一見関係なさそうなタイトルのものでも, 自分が読みたいコンテンツが収録されているものもある。こうしたものも確認する作業は大事である。こちらも候補に入れる。

候補から外したものも例をあげておく。「史学研究集録」は良さそうなタイトルであるが, 2018年刊行のものしか登録されておらず, しかも年刊である。今後更新の見込みがないので外した。研究開発推進機構からはいくつかタイトルが公開されているが, こちらも更新が見込めなかったり, 内容が不十分であるために除外した。また, K-RAIN のメインページからは博士論文を確認することもできる(プルダウンメニュー)が, タイトルから内容が真新しいものではないと判断し, 除外した(博士論文なのに...?)。
以上をまとめるとコンテンツの選定は次の手順で行える。

* 機関リポジトリからコンテンツが収められているタイトルを確認し, 内容を確認  
* 刊行頻度, 最終更新年の確認  
* 各コンテンツ内容の精査  

除外したタイトルの例からも分かる通り, 実際にフィードを確認していくとそのうち更新が途絶したり, 所収コンテンツの質が落ちるのを見ることもあるだろう。その場合は適宜フィード登録から外していけばいいのである。

3 IRDB での検索(検索語の決定)

この項目では実際に IRDB を使って検索する方法を見ていく。最終的にはクエリを使ってフィードを作成すればいいのだが, いきなりクエリを記述していくと作成された XML ファイルから必要なコンテンツが得られないことがある。まずは IRDB から検索して, ほしいタイトルやコンテンツの情報(フィールド)を確認する作業が必要となる。以下では, 前項で取り上げた4タイトル「国史学」「國學院雑誌」「國學院大學大学院紀要(文学研究科)」「東アジア文化研究」を例に検索を進めていく。

IRDB での検索には大きく分けて簡易検索と詳細検索の二通りの検索方法がある。簡易検索は入力フィールドが一つのもので, 検索語の種類を問わず好きに入力できるが, 検索精度は低い。試しに「国史学」を検索すると, 弘前大学など20大学の機関リポジトリからデータを拾ってきていることがわかる。簡易検索では AND 検索に対応しておらず, この検索方法では國學院大學の「国史学」のみを選ぶことができない。一方, 詳細検索では14の入力フィールドから検索が可能であり, 簡易検索以上に柔軟で詳細な検索を行うことが可能となる。簡易検索にはこのような不便さがあるために, 以下では詳細検索を用いて検索を進めていくこととする。

詳細検索には14の入力フィールドが存在する。「タイトル」, 「著者名」, 「著者ID」, 「著者所属」, 「刊行物名」, 「各種ID」, 「出版者」, 「学位授与機関」, 「学位授与番号」, 「助成機関名」, 「要約」, 「資源識別のタイプ」, 「出版タイプ」, 「機関」の14であるが, このフィールドがそれぞれ何を意味するかの説明は書かれていない。検索する側はフィールド名から推測してそこへ入力し, でてきた検索結果と照合して入力を変えていく必要がある。おそらくフィールドの詳細を書かないのは, 各種刊行物によって記載されているフィールド情報がバラバラであり, 整合性がとれないためだろう。大学と IRDB でどういう取り決めがされているのかはわからないが, フィールドは大学側がある程度恣意的に決定しているものと思われる。

冊子「国史学」を検索したい。「国史学」は刊行物にあたるから「刊行物名」のフィールドに入力すると良さそうだ。これを検索すると検索結果は10件であり, 機関のところに國學院大學のものと東京工業大学のものとが表示される。東京工業大学のものを見てみると「書評と紹介/深井雅海著『日本近世の歴史3 綱吉と吉宗』」とあり, 詳細から「収録誌情報」を見ると「『国史学』 第214号」とあるからこれが該当したものと思われる。そこでこの結果から國學院大學の「国史学」のものを絞りたい。検索結果の中から適当にタイトルを選んでやり, 詳細情報を確認しよう。すると, 「出版者」が「国史学会」となっており, 「収録誌情報」に「国史学とあることが確認できる。改めて詳細検索にフィールドを入れ直す。すなわち, 出版者に国史学会を, 刊行物名に国史学を入力し, 再度詳細検索を行う。この結果がリポジトリの公開範囲と符合していれば詳細検索がうまくいったことを表す。

詳しくは次項で述べるが, クエリ検索にはパラメータとして「機関名」が指定できない。詳細検索で「機関名」は指定できるが, これをクエリとしてそのまま埋め込むパラメータが存在しない(詳しくは IRDB マニュアル https://support.irdb.nii.ac.jp/ja/about/manual/opensearch を参照)。各コンテンツの詳細情報のページにも機関名がなく, わずかに右側にどこの機関に属するものかが書かれてある程度で, これをクエリとして指定することができないことがここからもわかる。したがって, 後の事を考えて別のフィールドから検索結果を再現できるかを試さなければならない。ここで詳細情報から不本意ながら出版者と収録誌情報を選び, 再検索をかけてみると一致することがわかった。もし今後, 別の機関の国史学会が国史学というタイトルで冊子を刊行することがあれば, 國學院大學の「国史学」に加えてその冊子所収のコンテンツが表示されることになるが, 現状では再現性を保てているのでこれで良しとしたい。

次に残された冊子を見ていくが, すべての冊子の出版者が必ずしも自明であるわけではない。いきなりコンテンツタイトルを「タイトル」に入力したほうが, 検索フィールドをその都度変えないでいいかもしれない。この辺りは好みの違いになるかもしれないが, フィールドを都度都度変えるのが面倒なので, 「國學院雑誌」最新号から適当にタイトルを選んで検索することとする。その結果がこちらである。「国史学」と異なり, 出版者が「國學院大學」になっていることがわかる。同様にして「國學院大學大学院紀要」を見てみると, こちらは出版者が「國學院大學大学院」で正式タイトルが「國學院大學大学院紀要 : 文学研究科」となっている。また「東アジア文化研究」では出版者が「國學院大學大学院文学研究科」となっている。こうしたパラメータの違いは検索してみないとどのように登録されているのかわからないもので, 手間ではあるが検索精度を高めるためにはこうした手順が必要になってくる。

K-RAIN では博士論文を取り上げなかったが, ふつう博士論文は刊行冊子に収められていないことが少なくなく, その場合journal`publisherが不明であるなどして一意に検索語を決定できないケースが存在する。その場合であっても, 詳細検索で博士論文のタイトルを入力して検索すれば詳細情報の確認ができるが, IRDB 詳細検索と検索クエリが一致しないために検索クエリの記述が思うようにいかないことがある。その辺りの悪戦苦闘の様子は次回の記事で紹介したい。IRDB の詳細検索とクエリのパラメータの不一致があるためにこうした事態に遭遇するのだが, 改善してほしいものである。

以上の手順をまとめると,

* 詳細検索を用いてタイトルなどから絞り込みをかける  
* コンテンツの詳細からパラメータを抜き出し, パラメータを用いて再度詳細検索をかける(このときクエリのパラメータと一致するものを選ぶ)  
* 検索結果を確認し, 実際のリポジトリの公開範囲と一致していることを確認する  

詳細検索に選ぶクエリのパラメータとは何か, どういったものを選べば詳細検索ができるだろうか。次の項目ではクエリの記述について見ていくこととしたい。

4 クエリの記述

詳細検索によって得られた検索結果をフィードとして出力するためには, クエリの記述を行う必要がある。クエリの記述の仕方は先述のマニュアルに記載がある。前項で述べた通り, 詳細検索のフィールドとクエリを構成する要素であるパラメータが完全一致しないため, 詳細検索をできるだけクエリに寄せた形で行うと良い。

国史学」を再度例に取ると, 「国史学」は詳細検索の「出版者」に「国史学会」, 「刊行物名」に「国史学」を入力することで行えるのであった。出版者はそのままパラメータにpublisherとあるからそれを使ってpublisher=国史学会と表せる。刊行物名はクエリのパラメータに完全一致するものが見当たらないように思われるが, journalが当てはまるようである。したがってjournal=国史学で良いだろう。クエリの記述例にある通り, これらを&で繋ぎ合わせることでクエリを記述できるから, 全体のクエリは https://irdb.nii.ac.jp/opensearch/search?journal=%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E5%AD%A6&publisher=%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E5%AD%A6%E4%BC%9A&count=20となる。count=20は標準で付与されるのでそのままで良ければ書き加える必要はない。残りの三つに関しても3. で述べた通りにpublisherjournalを指定すればクエリを記述できる。今回の例ではなかったが, その他のパラメータについても必要があれば記述すれば良い。

以下に詳細検索のフィールド, クエリのパラメータ, RSSAtom のレスポンスフォーマットの照合を示す。但, これらは私なりの見解を踏まえてまとめたものであり, 私にはわからないことも多い。もしかしたら間違いがあるかもしれないが, 賢明な読者からご教授いただければ幸いである。何度か検索するとわかることもあるだろうから, その経験を踏まえて今後表を更新する場合がある。

詳細検索 クエリ RSS Atom
タイトル title title title
著者名 author author author > name
著者ID authorid - -
著者所属 q - -
刊行物名 journal - prism:publicationName
各種ID issn - -
出版者 publisher publisher publisher
学位授与機関 dissertationaffiliation - -
学位授与番号 dissertationid - -
助成機関名 q - -
要約 - description content
資源識別のタイプ - category -
出版タイプ - - -
機関 - irname irname

RSSAtomXML ファイルの記述フォーマットの違いであり, format=をクエリに付与することで各々のレスポンスを得ることができる。「-」がつけられているのは記載がなく表示結果から明らかでないものを示す。Atom の行にauthor > nameとあるのは階層が分かれており, authorが上の階層にあり, nameがその直下にあることを示している。一見して詳細検索とクエリで要約以下の対応関係が明らかでないことがわかる。qは検索のためのワイルドカードのような役割があり, ほとんどの詳細検索のフィールドがこれに対応しているが, 対応関係が不明なものも存在する。致命的なのは「機関」と対応するクエリのパラメータが存在しないことである。レスポンスフォーマットには機関に対応するirnameが存在するが, 何故かクエリ側には存在しない。このため, 機関名を直接パラメータに載せてフィードを出力することが困難になっている。

RSSAtom の違いは色々あるが, ここでは最低限表から読み取れるところのみに言及しておきたい。というのも, 私自身がまだよくわかっていないからである。大きな違いといえば RSS には詳細検索の「資源識別のタイプ」に該当するcontentがあり, Atom にはこれに対応するものが存在しないこと。逆に Atom には詳細検索の「刊行物名」に該当するprism:publicationNameがあるが, これに対応するものが RSS には存在しない。これらは RSS ではitemの階層以下に, Atom ではentryの階層以下に表示されるアイテムであるが, 直接にはクエリの検索結果に影響しないと思われる(現在調査中)。

クエリの構築は3までで事前準備をしさえすれば, 簡単に行うことができるだろう。

5 クエリと詳細検索による検索結果との照合

作成したクエリは詳細検索による結果と符合しているのだろうか。クエリによる表示結果と IRDB の詳細検索による検索結果との照合が必要である。両者が同じであればクエリの記述は成功したことになるし, 検索結果が大幅に異なっていればクエリの記述を見直さなければならない。
前項で作成した「国史学」のクエリは URL: https://irdb.nii.ac.jp/opensearch/search?journal=%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E5%AD%A6&publisher=%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E5%AD%A6%E4%BC%9A&count=20 であり, 結果を以下に示す。

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<title>IRDB OpenSearch | 国史学 国史学会</title>
<link>https://irdb.nii.ac.jp/opensearch/search?journal=%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E5%AD%A6&publisher=%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E5%AD%A6%E4%BC%9A&count=20</link>
<description>「IRDBは国立情報学研究所が提供する日本の学術機関リポジトリポータルです。日本の学術機関リポジトリに蓄積された学術雑誌論文,学位論文,紀要論文,研究報告書等を検索することができます。」</description>
<language>ja</language>
<copyright>Copyright(C) National Institute of Informatics</copyright>
<pubDate>Tue, 19 Jan 2021 02:56:31 +0900</pubDate>
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<title>越後国色部氏一族の在地支配と年中行事</title>
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<author>新保, 稔</author>
<category>Journal Article</category>
<URI>https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/TC01679705</URI>
<pubDate>2019-11</pubDate>
<irname>國學院大學</irname>
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<title>関東地方における縄文時代早期前葉の剥片剥離技術 : 城山技法の提唱とその意義</title>
<link>https://irdb.nii.ac.jp/01250/0004369658</link>
<author>大工原, 豊</author>
<category>Journal Article</category>
<URI>https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/TC01679704</URI>
<pubDate>2019-11</pubDate>
<irname>國學院大學</irname>
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<title>縄文時代早期の人骨出土例における埋葬属性</title>
<link>https://irdb.nii.ac.jp/01250/0004369657</link>
<author>山田, 康弘</author>
<category>Journal Article</category>
<URI>https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/TC01679703</URI>
<pubDate>2019-11</pubDate>
<irname>國學院大學</irname>
</item>
<item>
<title>縄文時代早期の洞窟・岩陰葬</title>
<link>https://irdb.nii.ac.jp/01250/0004369660</link>
<author>谷口, 康浩</author>
<category>Journal Article</category>
<URI>https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/TC01679702</URI>
<pubDate>2019-11</pubDate>
<irname>國學院大學</irname>
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<item>
<title>中国最古の博物館に関する一考察</title>
<link>https://irdb.nii.ac.jp/01250/0004342894</link>
<author>張, 哲</author>
<category>Journal Article</category>
<URI>https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/TC01676167</URI>
<pubDate>2019-05</pubDate>
<irname>國學院大學</irname>
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<title>即位山陵使の成立と展開</title>
<link>https://irdb.nii.ac.jp/01250/0004342897</link>
<author>佐藤, 亮介</author>
<category>Journal Article</category>
<URI>https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/TC01676162</URI>
<pubDate>2019-05</pubDate>
<irname>國學院大學</irname>
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<item>
<title>民俗資料展示における「解説」とその意義</title>
<link>https://irdb.nii.ac.jp/01250/0004342895</link>
<author>三代, 綾</author>
<category>Journal Article</category>
<URI>https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/TC01676166</URI>
<pubDate>2019-05</pubDate>
<irname>國學院大學</irname>
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<item>
<title>熊野速玉大社の速玉大神坐像について</title>
<link>https://irdb.nii.ac.jp/01250/0004342893</link>
<author>鈴木, 景二</author>
<category>Journal Article</category>
<URI>https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/TC01676168</URI>
<pubDate>2019-05</pubDate>
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<title>日露戦前における政治的協調の論理 : 対外危機と国内融和</title>
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<author>伊藤, 陽平</author>
<category>Journal Article</category>
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<pubDate>2019-05</pubDate>
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</channel>
</rss>

詳細検索の結果は以下の URL を参照されたい(http://irdb.nii.ac.jp/search?kywd=&op=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&fulltextflg=All&title=&creator=&creatorid=&creatoraf=&journal=%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E5%AD%A6&id=&publisher=%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E5%AD%A6%E4%BC%9A&diaf=&dino=&fundaf=&description=&typeid=&versiontypeid=&kikanid=&items_per_page=20&sort=ss_record%2Bdesc)。両者が一致していることが確認できた。残りの三つについては詳しくみないが, 概ねにおいて一致していることが確認できている。

6 フィード登録

こうして得られたフィードをあとはフィードリーダーに登録するだけである。登録の仕方はリーダーによって異なるが, だいたいはフィードを登録するための機能がリーダーには用意されており, それに作成したフィードのアドレスバーからリンクをコピーして, 貼り付けるだけで登録出来ることが多い。指定がなければ一度の巡回に20件まで取得し, 更新の度に新着情報が差分として表示される仕組みになっている。取得した情報をリーダーを通して確認したい場合, クエリの作成手順でformatRSSAtom に指定すればある程度は更新情報を変更して確認することができる。更新があったことだけを確認したいという場合には変更する必要は特にないだろう。デフォルトでは RSS で出力されるようになっており, 紹介した例でも RSS で表示されるようにしてある。

終わりに

実は國學院大學の機関リポジトリで得られた冊子情報の登録はかなりうまくいった例であり, 先述したように博士論文の場合であれば刊行物情報が付与されていないことのほうが多く, 詳細検索はより困難を極める。IRDB から得られる詳細情報は RSSAtom などの表示に似ていると思われるが, 残念ながらこの情報からクエリを作成する技術を私は完全には持ち得ていない。この記事を書いている今は広島大学の博士論文の情報取得を模索している最中であるが, この一件ではクエリの表示結果と広島大学の機関リポジトリの公開情報とが一致せず, コンテンツごとのフォーマット情報にあまり統一性がないことが確認できている。

5でも述べたように, 経験上は詳細検索とクエリでの表示が一致しないことが頻繁にあり, 私の技術不足によるところが大きいと痛感している。そうかといって IRDB の使い勝手がいいと過大評価するまでに至っていない。正直なところ IRDB は非常に良くできたリポジトリ横断検索と言い難いように思われる。しかしながら, 主要大学機関がそれぞれ機関リポジトリを擁している現状にあって, こうした機関リポジトリの横断検索を用意してくれたことについては感謝の言葉にたえない。今後, IRDB の欠点を克服し, さらなる発展的な進化を願うばかりである。最後になったが, 國學院大學の機関リポジトリ K-RAIN や IRDB の情報は特に許可を得ず勝手に公開している。ネット上のサービスで公開されている情報にあって, ログインせずに得られる情報を再度公開することについては特に問題はないと考えているし, IRDB や K-RAIN を確認しても著作権の所在を特別注意喚起を促すものはみられない。もし問題があればご教示いただけると幸いである。

AI・DD総合種に合格した話

先日行はれた秋試験に受かったのでメモ。勉強するにあたって調べてもいい感じに参考になるブログがなかったのと, 個人的な日記としてあとで読み返したいといふのもあって, ここに書いておく。当たり前だけど, これを読んだからといって読者の勉強法が確立されるわけでもないし, ましてや試験に受かりやすくなるものでもない。

受験動機

そもそも私が受けたのは就職活動のためなのだが, 2年ぐらい前から受けようかなーと思ってて, 気づいたらいい感じの年齢になっていたのでそこまで本気といふわけではなかった。いまのバイト先が試験に合格して就職活動を始める段階でやめられる感じだったので, いい加減仕事がめんどくさくなって3ヶ月ぐらい本気で勉強するかと思ってぼちぼち休みの日に勉強したら受かった。

第二種電気工事士の実技試験もけっこう近くに控へていたのだけれど, そっちの方は交通費が出せなくなって不合格になった(不戦敗)。

参考書

まず私は文系なのでオームの法則から始めようと物理の本などを探したりもしたが, すべて杞憂に終はった。せいぜい中学までの電気の勉強がわかっていればあとは AIDD の参考書で足りる。あとは数学だが, 対数の計算が一部必要になる。私は高校まで数学ⅡBをやっていたから, 対数の計算はすんなりできたが, これも単純なもので, 参考書を読んで実際に計算していたらなんとかなる。だから, 結局のところ, AIDD の参考書を読んで実際に問題を解いていたらどうにかなる。

購入したものは,

の4冊。でも下の二冊だけで足りる。『工事担任者AI・DD総合種 徹底研究(改訂2版) 』は『工事担任者 AI・DD総合種 標準テキスト 改訂版』の知識の抜けを補ふために購入したものだが, 文章が多くわかりにくい。必要な知識ものっていなかったりするのであまりおすすめしない。『電気通信教科書 工事担任者 DD第1種 合格ガイド』は参考書の中では一番わかりやすいと思ふが, アマゾンのレビューにもあるように誤植が多く, 信用できない記述がちらほら見受けられる。DD に特化しているかといへばそうでもなく, 『工事担任者 AI・DD総合種 標準テキスト 改訂版』ではわかりづらい記述が, 多少はわかりやすく書かれているぐらいが利点だろう。
工事担任者 AI・DD総合種 標準テキスト 改訂版』の姉妹図書として法規や基礎, 技術・理論のみについて書かれたものもあるが, 書いてあることはそう変はらない。標準テキストの方をもっているなら, 買ふ意味はない。あと, DD 三種や AI 三種などの下位試験の対策をしても総合種試験の対策にはならない(当然だが)。セミナーを受けるのでもない限り, 『工事担任者 AI・DD総合種 標準テキスト 改訂版』を首っ引きにしながら問題集をひたすら解ひていくしかない。

勉強法

AI・DD総合種は「基礎」「技術・理論」「法規」の3つに試験科目がわかれる。これは本番の試験も同じで, それぞれに試験時間が配分される。このへんのことはめんどくさいので公式を読んでもらうとしも, どれか一つを長けていても合格できるわけではないといふことがいへる。
さて, ぱっと見「法規」が簡単に見えるのだが, これが結構めんどくさく, 法律の条文の一部を変へただけのひっかけ問題や数字をきちんと暗記していなければ解けない問題が多く, 意外と時間がかかる。はじめは「基礎」の問題を解ひていきながら「技術・理論」を徐々にならしていき, 「法規」の問題もやっていく, といふのが賢明な立ち回りのように思はれる。
私も文系なので最初は「基礎」が一番難しく感じられたのだが, 実際はそこまで難しくなく, 余程のことでもない限り得点源になる。とくに難解に感じられた論理計算などは初級程度の問題しかでないので(たぶん), きちんと意味を理解して問題演習をこなせばいい。理系の受験生でなれているひとは飛ばしても問題ないのでは? と感じられるぐらいだ。
「技術・理論」は細かい仕様や覚えることが殊の外おおく, 一番時間がかかると思ふ。すべて覚えるのは非常に大変なので, 問題集を読みながら出るところをピンポイントで覚えていく, といふやり方でいいだろう。問題集だけでは抜けが多いため, 参考書を必ず読みながら知識を体系づけて覚えていくことが望ましい。丸暗記では対策が難しい。

さて参考書と問題集は基本的に一冊ずつでいいので, 私はだいたい図書館で勉強した。AI・DD総合種の対策は参考書が非常によくまとまっているため, ノートを整理する必要もない。丸暗記が必要なものはルーズリーフなどに表でまとめておき, それを参考書なり問題集なりに挟めばいい。わざわざネットで検索する必要もないので, 勉強はスムースに進んだ。
計算問題が必要なものはノートに書き込む必要があるが, わざわざファイリングするまでもない。無印の5冊で200円ぐらいのノートで足りる。
科目が3つにわかれているため, ある程度まで問題が進んだら一度読み返しがてら休憩する感じでいい。私の場合, できなかった問題に正の字を書ひていき, 5周ぐらいこなしたが, 3周目ぐらいにはだいたい解けるレヴェルにはなっていると思はれる。

各科目について

基礎。暗記が必要なところは限られているので, 暗記しつつ計算を主にやっていく感じ。各接地方式はとくに記憶に手間がかかるが, なんとかゴロでもいいので覚えるしかない。トランジスタ回路の計算問題は図にするとわかりやすい。解法を見ながら一つ一つのピースを合はせていくように, わかっているものとわからないもの, 求めたいものを整理していきつつ解く。慣れが必要だろう。
電子回路はどういふ流れなのかを理解するとわかりやすい。電気が実際にどういふふうに流れていき, どこでどれだけの電圧がかかるか。慣れないうちは図を自分で作成するとよい。論理回路は一つ一つを数字や文字で追っていく作業が必要になる。最終的には式にしたりベン図を書ひたりしてゴリ押し気味に説ひたりもする。ブール代数も同じ。

技術・理論。電話回線で使はれる機能や専門用語は正しく理解すること。ただし, 内容が多岐にわたるため, 頻出のものから覚えるとよい。とくに電話機能については半分ぐらいが常識的な機能だと思ふので, 似たような単語を正しく分別したり, どうしても覚えられない単語は別途メモするなどの工夫が必要。細かい数字で, 覚えなければならないところはゴロでもいいので丸暗記。文系にとっての問題は呼数・呼量の計算だろう。実際の試験でも数問出たが, 早めに慣れておくことが大事だと思ふ。パターン化できないので, 基本公式を覚えてそれを応用できるかが鍵か。
ダイアグラムはやれば得点源になって美味しい。その他の施工管理は覚えることが多いので余裕があればでいい。何が出るかわからないから。
とにかく対策に一番時間がかかる科目なので, じっくり, きっちり取り組む必要がある。でも無理な科目でもない。やればやるほど点数が伸びると思ふ。

法規。ひっかけ問題が多いので単語は正確に。但, 丸暗記はだめ。法の条文が何を言っているのかをなんとなく理解しながら, 頻出の単語を覚えるぐらいでよい。数値は完璧に覚えること。結局のところ, 「技術・理論」に通じるところがあり, 油断ができない。

実試験について

まず朝はちゃんと間に合ふように起きること。私は交通費をケチったために遅刻しそうになった(ぁ。免除申請がある場合は試験時間についても把握しておくこと。時間の感覚としては, 「基礎」の時間がわりとギリギリで, 他は随分余裕があるなーと感じた。ただ, 実試験に備へて練習で試験時間をはかりながらやる必要はないと思ふ。当日は5回ぐらい見直してわからない問題を解ひたが, それでも時間が余った。最後まで粘り, 周りを見たら私以外に誰も居なかったぐらいだから, 「基礎」のみの場合などはともかく, 時間が足りないといふことはないだろう。
問題自体は問題集にのってる問題をちょっと変へていたり, 変な問題を何問か紛れ込ませているところはあったものの, 真面目に問題集を解き, 参考書で理解を深めていたら解けない問題のでる試験ではない。そもそも試験合格率が20%から25%ぐらいの試験で, 4,5人に一人が受かると考へれば...ね。

失敗したこと

実は上にも書いたように, 正確に覚えていないものがピンポイントで出てあたふたしたことがある。プラス, 呼数の計算問題では応用的な問題が出たために当日は冷や汗をかひた。試験が終はり, これで落ちたら来年は AI・DD に加へて電気通信主任技術者応用情報技術者第二種電気工事士と...全部やらないといけないのか...とかなり絶望した記憶がある。
AI・DD と電気通信主任技術者の試験は共通することも多いので(特に免除があったりと), できるなら同時に対策しておいたほうがいいかもしれない。後回しにしたために今私が大変な思ひをしているので(おい。

2018_1021

九鬼周造の『「いき」の構造』を図書館で見つけ読んでいるが, 50p ほど読んだところで解説以上の意味を感じなくなり, 飽きてしまった。
ハイデガーベルクソンあたりの影響を受けているらしいが, 全般的に日本語が窮屈で読みにくいうえに, 哲学的な話題といふわけでもなく, 結局, 江戸っ子による江戸っ子の粋を哲学的な語り口調で述べているだけのような気がする。
ざっと読んだら他の二篇は読むのやめようかな。

2018_1017

福岡動物園

数ヶ月...いや下手したら1年ぶりぐらいかもしれない。なんとなく福岡へ遊びに行きたくなり, 新しく始めたバイトの初任給を握りしめて電車へ。
結果, いい気晴らしになった。

正直, 目的を定めずに行ったため, 動物園は行く予定もなかったのだが, よく考へてみれば用事があるとしても本屋ぐらいしかなく, 出発も遅くなったので予定していた六本松や西陣周りの探索も諦めて動物園で時間を潰したほうがいいだろうと思った。小倉まで出てそこから電車で1時間, なんやかんやあって動物園では1間ほどしか滞在できず, 全部を回ることができなかったので歯がゆひ思いをした。

f:id:akausii:20181017010031j:plain

オランウータン。ふてぶてしさが印象的だった。

f:id:akausii:20181017010128j:plain

カワウソ。相変はらず人間でいへば ADHD かってぐらいよく動くので面白い。

f:id:akausii:20181017010318j:plain

ツシマヤマネコ。写真中央あたりにいるのだが, シャイなのかなかなか出てこないので撮影に苦労した。

f:id:akausii:20181017010425j:plain
f:id:akausii:20181017010523j:plain

ツシマシカだったかな。動物園のシカは角が切り取られているがたぶんオス。頭突き合わせて喧嘩したあとにお互いの口元をペロペロするのが面白かった。

駿河

福岡にオープンしていた。北九州にはすでにあるので行ったことがあるのだが, 興味本位で覗いてみた。
北九州↔福岡で店をもってるオタク系ショップって多いよね。

北九州の場合は同じビルの1階にフィギュアやプライズ, 4階にゲーム関連って感じだったけど, 福岡はワンフロアに全部あるので結構店舗面積が広い(北九州は所狭しと並べられているので狭い)。

個人的にほしいゲームは全てあったので非常に満足度が高い。DARK SAVER っていま300円なんだ...。ただプレミアのついた商品はウィンドウケースの関係か, ほとんど見られなかった。あったのかもしれないけど。今後はゲームを探すとき, 北九州になければ福岡に行くって感じが良さそう。どちらにもなければ広島だけど, 広島はそういふ感じの店が少ないからなぁ...。

かなり久しぶりに行ったので忘れてたけど, アニメイトってビブレにあるんだね。

帰りは某320円のラーメン屋で替え玉つきラーメンを頼んで帰りました。今後とも月1ぐらいで行けたらいいな。

Misskey の FAQ をまとめた

Q-1. cat 機能とはなんですか?

A. cat 機能とは, 設定したユーザの投稿中の「」が「にゃ」になる機能です。

この機能は [設定] から変えることができます。Misskey のデータベース上ではそのまま「」として登録されます。したがって, cat 機能を解除することでいままで「にゃ」に置換されていたものが「」として表示されるようになります。
ex: cat off 「ななななんだってー!!」 -> cat onにゃにゃにゃにゃんだってー!!」

また, アイコンに猫耳がつくようになりました。これであなたも立派な cat です。


Q-2. フグパンチとはなんですか?

A. 🐡( '-' 🐡 )フグパンチ!!!!

[投稿] から顔文字を選択してみてください。ある名, 真理という。


Q-3. 検索が使えないのですが...

A. 検索機能は 18/08/13 現在, ハッシュタグのみ使うことができます

全文検索機能は Misskey サーバのスペックやメモリリークの関係から, 一時機能が停止されていることがあります。その場合, ハッシュタグ検索を利用することができるかもしれません。
ご迷惑をおかけしておりますが, もう暫くお待ち下さい。


Q-4. リアクションを取り消すことはできますか?

A. できません

残念ながら, リアクションは取り消すことができません。また, 今後もその機能が実装されることは, おそらくないでしょう。

同様に, RN も取り消すことが出来ません。


Q-5. 実装してほしい機能やバグ報告はどこで行えばいいですか?

A. GitHub で issue をたてるか, @syuilo に直接報告することができます。

技術的なやりとりが活発な Misskey では, 日々 Misskey 内での問題や改善点などについて話し合われます(ほとんどがしょうもない話題ですが)。@syuilo に要望や報告を送ることで, その問題点のいくつかが改善されることがあります。

しかし人間は忘れっぽい生き物です。GitHub で issue を立てることで, 制作者が問題を改善するか, 気づいた誰かが問題を再提示し, 結果として問題が解決することがあります(GitHub の使い方に関しては調べてみてください)。

それでも解決しない場合, 時間が問題を解決してくれることでしょう。


Q-6. ブロック機能はありますか?

A. ありません

Misskey はオープンな SNS であり, ブロック機能をもっていません。不快なアカウントを発見し, そのアカウントからの投稿をみたくない場合はミュートにするといいでしょう。
ミュートは [アカウントページ] から選択できます。解除も同じように行うことができます。


Q-7. [🔎 検索] などとするにはどうすればよいですか?

A. [任意の文字 検索] などのように書きます

このとき「検索に渡す文字列」と「検索」の文字の間には半角スペースをおきます。


Q-8. 文字装飾はできますか?

A. 一部の文字装飾に対応しています

Markdown ライクな構文を使って投稿に文字装飾を施すことができます。詳しくは こちら をご確認ください。


Q-9. ショートカットキーは使えますか?

A. 一部のショートカットキーが対応しています

TL や投稿など, よく使う機能にはショートカットキーが割り当てられています。しかし, これらは必要最小限にも満たないものなので, マウスなどのデバイスを使って選択する方が完全に行えるでしょう。
詳しくは こちら をご覧ください。


Q-10. リプライ先が見にくいのですが

A. 設定で変更が可能です

[設定] -> [web] -> [リプライ先を表示する] に✓がはいっていますか?
この機能をオンにすることで, 返信先の投稿が表示され, 見やすくなることがあります。
また一部の方は逆にオフにすると見やすく感じるようですが, 美意識は人それぞれですのでお好みでどうぞ。


Q-11. メモリーがいっぱいです。大丈夫ですか?

A. 自動的に再起動されるので大丈夫です

Misskey ではサーバ情報ウィジェットから, Misskey サーバのモリー使用率CPU 稼働率を知ることが出来ます。メモリー使用率は MEM で知ることが出来ます。

ある程度までこの MEM の値が高くなると, 通常は Misskey が止まってしまい, 操作を受け付けなくなってしまいますが, @ai の自動プロセス再起動の機能のおかげで再起動されるため, 問題ありません。また, 再起動は1分程度で終わる見込みです。


Q-12. TL の違いについて教えてください

A. ホームはフォローしてるアカウント, ローカルは Missky ユーザ, ソーシャルはホーム + ローカル, グローバルはソーシャル + Missky ユーザのフォローしてるアカウントすべてとおぼえましょう

正確な情報は こちら になりますが, 厳密な違いを意識する必要がない場合は,

  • ホーム
    自分とフォローしてるアカウントの TL
  • ローカル
    Misskey ユーザ全員の TL
  • ソーシャル
    ホーム + ローカル
  • グローバル
    ローカル + Misskey ユーザのフォローしてるアカウントすべて

などと覚えておくとよいでしょう。
投稿の公開範囲指定によっても変わってきます。


Q-13. 「モバイルだとできない」

A. 変更は PC で行うようにしましょう

設定の変更, リストの追加などモバイルではできないことが多々あります。今後, こうしたギャップが改善されることは考えられますが, いまはまだ不可能です。諦めて PC で処理してください。
逆にPC でできず, モバイルで変更が可能なものもあります


Q-14. Misskey が肌に合わないんですが

A. 他にもインスタンスがあるので利用してみよう

Misskey 固有の問題ではなく, たんに人間関係などで合わないと感じた場合は他のインスタンスを利用することも検討してみてください。

Misskey は分散型 SNS の特質があり, .xyz 以外にも様々なインスタンスが存在しています。機能的には似通っていますが, そこでは新しい出会いに恵まれることでしょう。
詳しくは joinmisskey で検索してみましょう。


Q-15. TwitterMastodon, Misskey の用語の関連性について教えてください

A. 以下の通りです
Misskey Twitter Mastodon
投稿/Note(決まった名称はない) Tweet Toot
Renote/Repost Retweet Boost
リアクション いいね/Likes Favorite
返信 Reply Reply
(Remote) Follow Follow (Remote) Follow
Mute Mute Mute
- Block Block
お気に入り Bookmark -
ピン留め プロフィールに固定表示 プロフィールに固定表示

- が表示されているものは, その SNS にない機能です。


Q-16. @ai の機能はなんですか?

A. 以下の通りです。

@ai は Misskey の AI のような, 様々な機能をもった bot 機能です。主な機能は以下の通りです(提供者: にーもに氏, ありがとうございます!)

藍ちゃんの役割(8/19現在)
* CPUorメモリ負荷が高くにゃると自動で再起動
* 「リバーシ」とリプライするとリバーシの相手ができる
* 「占って」とリプライすると占ってもらえる
* 新規ユーザーの初めてのポストを自動でRenote
* リプライすると自動で♥が送られる
* 言語学習機能あり
* メッセージで数あてゲームができる
* タイマーストップ機能(複数単位の指定は不可: 何分何秒などはできない)


Misskey-tutor #6

0. イントロダクション

今回で最終回です。今回は, Misskey 周辺のあれこれを見ていきます。実は #5 までで初心者向けの機能紹介はおしまいとなります。あとは「使って慣れる」の精神ですので, まずは使ってみて, それでもわからなければひとに聞いてみるのが良いでしょう。

#6 で紹介するのはこれから Misskey を使い続けるために, 必要なブログ等サービスや, より深く使っていくためのあれこれとなります。前回までの記事もそうですが, 不必要と感じる場合は読み飛ばしてしまって構いません。

またこれまでの記事が長くなりすぎた反省から, よくある質問などをまとめた FAQ 記事も今後紹介予定です。お楽しみに。

  • Misskey wiki
  • GitHub
  • Misskey を利用したサービス
    • Misskey インスタンス
    • Misskey クライアント
    • その他の Misskey に投稿可能なサービス / アプリ
  • Misskey でも利用できる Mastodon サービス

1. Misskey wiki

新しい wiki は現在工事中ですwikiこちらからチェックできます。

2. GitHub

Misskey の GitHub@syuilo が管理しています。こちら

GitHub の使い方はググってください(ぁ。とてもじゃないですが, 私の力量で説明できるものではありません。

3. Misskey を利用したサービス

3-1. Misskey インスタンス

本 tutor 記事でも紹介しましたが, https://misskey.xyz 以外にも Misskey には様々なインスタンスが存在しています(詳しくは @aqz 氏の wiki をご確認ください: https://joinmisskey.github.io/ja/wiki/instances/)。

3-2. Misskey クライアント

個人の利用目的で開発されているクライアントはいろいろあるようですが, PC で一番利用しやすいのは TheDesk でしょう。
Windows/macOS/Linux から利用が可能で, もともとは Mastodon 用クライアントなのですが, Misskey にも対応しています。

Android アプリであれば, SubwayTooter が利用できます(リンクは GitHub のもの)。こちらももともとは Mastodon のためのアプリでしたが, Misskey にも対応するようになりました。

iOS のアプリはまだありません。

3-3. その他の Misskey に投稿可能なサービス / アプリ

いま見ている動画や聴いている音楽を Misskey に投稿できるサービスがあります。

Legato は AIMP で聴いている音楽の情報を Misskey に 投稿することができるサービスです。比較的簡単に利用できるので, AIMP を使っている人にはおすすめです。

What You're Playingニコニコ動画YouTube など, 現在視聴している動画情報をリアルタイムで投稿する, chrome 拡張です。
現在, ストアには公開されていないため, 独力で拡張機能を入れる必要があります。
利用には API が必要になります。

4. Misskey でも利用できる Mastodon サービス

最後に Mastodon で公開されているが, Misskey でも利用が可能なサービスの紹介です。といっても, 現在対応しているものは一つほどしかありません。

マストドンリアルタイム検索では本家インスタンスである misskey.xyz の投稿を検索できるようです。詳細検索はできず, 単純にキーワードのみとなりますが, 全文検索の死んでいる Misskey にとっては必要十分といえるでしょう。

前回: #5